5年後の未来が見えると言われる、ラスベガスで行われる世界最大の家電見本市CES。開催は2024年1月9-12日 (Media Dayは7, 8日)。いよいよカウントダウンになってきました。CESは事前準備が非常に重要です。気になる見どころを独断と偏見でチェックしていますので、参加される方もされない方も、参考にどうぞ!
カテゴリー
CESで分類されるカテゴリは下記の通り非常に幅広いです。どのカテゴリも非常の興味深いですが、
この中で、特に注目すべきカテゴリを独断と偏見でピックアップしていきます。
自動運転
ソニー・ホンダモビリティ
今回のCESで、少し気になる点として、日本企業の元気がありません。その中でプレスカンファレンスを予定している企業があります。その1つが、ソニーとホンダです。
2023年のCESでは、ソニー・ホンダモビリティとして、AFEELAを発表しました。
今年も引き続きプレカンファレンスが開催されます。ただ、ソニープレカンファレンスはメディア向けの為、一般の方は聞けないみたいですね。ホンダの方は1/9に実施されますので、行かれる方は聞く事が出来ると思います。内容は記載されていませんので不明ですが、車の販売は、2025年前半に先行受注を行ない2026年に発売を予定していることを発表しているため、今年のCESでは具体的な情報が出てくると思われます。期待が持てますね。
参考:ソニーホンダの新EV車、AFEELAは何が凄いのか?ソニーの隠れた野望。
「CES 2024」ソニー プレスカンファレンス
日時:現地時間 1月8日(月)17:00 / 日本時間 1月9日(火)10:00
場所:ラスベガスコンベンションセンター ソニーブース(Central Hall ブース # 21800)
ライブ配信:Sony Group Japan Official YouTube
「CES 2024」Hondaプレスカンファレンス
日時:現地時間 2024年1月9日(火)午前10:30~11:00
(日本時間 2024年1月10日(水)午前3:30~4:00)
場所:ラスベガスコンベンションセンター Hondaブース
(North Hall ブース # 10015)
ティアフォー
株式会社ティアフォーとは、愛知県名古屋市中村区に本社を置く日本のソフトウェア企業。名古屋大学発のベンチャー企業です。自動運転車用オペレーティング・システムのAutowareや、小型自動運転モビリティの開発を行っている企業で、昨年のCES2023でも出展していました。
オープンソースの自動運転OSを開発しており、自動運転シーンをリードする有力企業で、CES2024年の展示内容は下記のようです。
・Pilot.Auto:Autowareをベースとした自動運転ソフトウェアプラットフォーム
ティアフォー、世界最大級のテクノロジー・カンファレンス「CES 2024」へ出展! | TIER IV, Inc. (tier4.jp)
・Web.Auto:自動運転システムの開発と運用を効率化させるDevOpsソフトウェアプラットフォーム
・ホワイトレーベルEV「ファンファーレ」の一部車両(2023年6月公開)
・自動運転システム開発運用ソリューション「ブルーバード」(2023年9月公開)
・ラインナップを拡大した車載カメラ(2023年6月公開)
・センサフュージョン開発キット(2023年6月公開)
・新しく公開する製品とソリューション
- 開催期間:2024年1月9日(水)~1月12日(金)
- 開催地:米国ネバダ州ラスベガス
- 場所:Las Vegas Convention and World Trade Center(LVCC)
- ブース:West Hall Vehicle Tech & Advanced Mobility #6658
- ウェブサイト:https://www.ces.tech/
Valeo
ヴァレオは世界的に有名な自動車部品メーカです。第3世代LiDARであるSCALA 3がCES 2024 イノベーション賞を「車両技術および先進モビリティ」部門で受賞したと発表されました。LiDARとは?という方は、下の記事を参考にしてみてください。
参考:【徹底解説】LiDARとは?自動運転、スマホ、あらゆる場面で今後活躍必至。
ヴァレオのLiDARは、世界初の自動運転レベル3として国土交通省の型式指定を受けたHonda LEGENDと、ドイツで認証された唯一の自動運転レベル3乗用車に搭載されています。
個人的に注目は、ソニーはLiDAR向けのセンサーを開発している為、もしかしたら、AFEELAに乗っているLiDARは、Valeo製で、センサーはソニー。といったような事があるかもしれません。(あくまで個人の予想です。)
カンファレンス次の日程です。
Monday, January 8 10:00 – 10:45 AM
LOCATION Mandalay BayLevel 2 Reef Ballroom
現代モービス
現代モービスとは、ヒョンデグループ傘下の自動車部品メーカーです。CES 2024において、カニのように真横に進むことができる「e-Corner」システム搭載のコンセプトカーを初公開する。と公表されています。
現代モービスは、これまのCESでは、技術製品やコンセプトカーを紹介する映像展示が中心だったが、CES 2024では、来場者が実際に車両に乗ることができ、インタラクティブで楽しい体験を追求する。との事です。
楽しみですね。展示場所は、「Tech East LVCC West Hall and Diamond Lot」です。
MAGNA
マグナもValeoや現代モービス同様、自動車部品メーカです。同社HPにも具体的な発表内容は示されておりませんが、「CESでは、アクティブセーフティ、コネクティビティ、エレクトリフィケーションに関するマグナの車両に関するあらゆる専門知識が展示される。」と書かれており、期待が持てます。
カンファレンス次の日程です。
Magna’s Vision for the Car of the Future
on January 9th from 11:00 – 11:20 am PST
LVCC West Hall | Magna Booth #3725
メルセデスベンツ
自動運転の普及に伴い、インフォテイメントの進化も進んできました。
※「車載インフォテインメント(英語:IVI)」とは、自動車のドライバーや同乗者が必要とする情報や娯楽を提供することで運転をサポートしたり、快適性を向上させたりするものです。
メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は、米国ラスベガスで2024年1月に開催されるCES 2024において、「MBUXバーチャル・アシスタント」を初公開すると発表。
「MBUX」は、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスの略で、メルセデスベンツの最新モデルに搭載されている新世代のインフォテインメントシステム。
また、MBUXバーチャル・アシスタントには、最新のAI(人工知能)が搭載されており、自社開発の「MB.OS(メルセデスベンツ・オペレーティング・システム)」で作動する。これにより、人間のような自然なインタラクションで、ドライバーと車両がつながることができるとの事です。
このようなUIは今後も加速していきそうです。
カンファレンス次の日程です。
Tuesday, January 9 11:00 – 11:30 AM
LOCATION LVCCWest Hall4941
デジタルヘルス
今年はデジタルヘルスが来ています。健康機器、ビューティー、医療診断など様々な製品がイノベーションアワードを受賞していますが、デジタルヘルス関連で多くのアイテムが受賞されており、非常にノミネートが多い事が分かります。
特にコロナになり、病院に行かなくても家庭で、いろいろ診断できる製品が出ているようです。
会場のマップ(下記はTech East LVCC North Hall Grand Lobby and Level1 Meeting Rooms)を見ても、次の通りで、デジタルへするのコーナーがかなり多くのエリアを占めている事が分かります。
青:デジタルヘルス
黄:AI/ROBOTICS
緑:スマートシティ IOT サステナビリティ
ピンク:IOT インフラ
紫:Vehicle tech & Advanced Mobility
少しだけ、気になる企業を紹介していきます。
NEC
顔認証技術を活用し、スマートフォンのカメラ等でバイタルや精神状態の微細な変化を分析することが可能なソリューション「Face & Facial Parts Monitoring System」が「CES 2024 Innovation Awards」を受賞したことを発表。
「Face & Facial Parts Monitoring System」は、非接触で顔をかざすだけで利用できる顔認証技術をベースにしており、スマートフォンのインカメラで自身の顔を10~60秒程度撮影するだけで分析することが可能。既存の画像認識サービスが医者にかかる前提の長期の生活習慣病の把握を目的としたものであるのに対し、NECの製品は利用者が行う日々のウェルネス管理・リスク管理を「自身で簡単に」行うことを支援。
まさにデジタルヘルスです。
ダッソーシステムズ
ダッソー・システムズのライフサイエンスおよびヘルスケアの分野におけるイノベーションをCESで紹介予定。特に、iPad上のアプリケーションを使った体験では、バーチャルツインを活用することで、参加者の心電図を表示し、自身の食生活の選択から想定されうる健康的リスクや必要な改善についてスクリーンに表示。参加者は双方向型の展示により、バーチャルツインをより身近に感じることが可能。
展示会場↓
LVCC, North Hall – Booth #8705 および「Eureka Park」エリア内
デジタルヘルス部門は、まだまだ企業が多くのイノベーションがあります。この分野から、新たなゲームチェンジャーが出て来るかもしれませんね。非常に楽しみです。
まとめ
今回は、自動運転とデジタルヘルスを記事にしました。
もちろん、生成AI、スマートホーム、XRといった分野も注目です。
世界をよりよく変えるべく、技術は止まらない。私自身もエンジニアとして数十年働いていますが、毎年CESの季節は未来への期待で胸がいっぱいです。
CES準備は下記参照お願いいたします。
参照:これで解決!CES経験者による、CES 2024 の基本情報、登録方法、効率的な会場への行き方
CES2024まとめは下記
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