【本当に役立つ】ロジカルシンキング(論理的思考)、問題解決の手法

今回はロジカルシンキングについて、説明していきたいと思います。ロジカルシンキング(論理的思考)という言葉はよく耳にすると思いますが、何となくよく聞くけど、詳しくは分かりませんという方、

そんな方向けに、ロジカルシンキングと問題解決のステップを解説していきます。

課題に対してこの考えを取り入れる事で、非常にシンプルに物事が考えられ、有効な手法だと思います。

詳しくはいろいろな書籍も出ていますので、本記事では、主にエンジニア向けに、ざっと、どういったステップで問題に対し取り組んでいった方がよいのか、少し実例も取り入れながら解説していきたいと思います。

ロジカルシンキング(論理的思考)

ロジカルシンキングとは、物事を体系的に整理し、矛盾の無い筋道を立てる思考法であり、簡単にいうと、論じるべき事がしっかり押さえられていて、いくつかの論点において、抜けもれなく論じられており、根拠のある主張をする。という考え方です。

主に問題解決の場面で使われる思考でありますが、それだけでなく、プレゼンや提案力向上という場面でも活躍する事が出来ます。

それでは、具体的に問題解決のステップに基づき、説明していきたいと思います。

問題解決のステップ

具体的に論理的思考に基づく問題解決のステップの解説を進めていきますが、ものづくりエンジニアが新しい製品開発を実施する場合。というシチュエーションを想定し、説明していきたいと思います。

What

一番重要なステップですが、まず課題は何かを考えるステップが一番初めです。では、課題とは何かを考える時の考え方として、

「あるべき姿とのギャップ」を課題として捉えます。

「誰に」、「いつ」、「何を」、「どの程度」、「どうなっている」とあるべき姿をより具体的に考え、現状とのギャップを分析します。

今回の例である、「ものづくりエンジニアが新しい製品開発を実施する場合」を例にすると、次のような手順で考える必要があります。

  1. 市場分析の実施
  2. 顧客分析の実施
    • 次に顧客分析です。ビジネスですので、自分の製品を販売する相手がいます。それは企業相手だったり、一般の人であったり様々ですが、それぞれターゲットとしている顧客が今何を望んでいるかを分析する必要があります。
    • 例えばスマホ市場では、日本ではiphoneが売れていて、例えばスマホのカメラの機能を重要視している顧客が多い。とか、車市場では、ある車メーカはEVを目指していて、他の車メーカは水素エンジンを開発しようとしているといったように、販売先のお客さんが何を求めているのかを分析する事を顧客分析と言います。
  3. 自社分析の実施
    • 自社の強みと弱みの分析です。
    • 主に市場や顧客の状況を踏まえ、自社はどの部分に強みがあって、どの部分に弱みがあるのかを分析します。
    • 例えば、スマホ市場であれば、カメラの性能に強みがあるとか、車市場であれば、自動運転の性能に強みがあるとか、また、コストを下げる事に弱みがあるとか、とういった強みと弱みを分析します。
  4. あるべき姿とはどんな状態なのかを考える
    • 上記1,2,3の内容から、市場がどのように変化しているかが分かり、顧客が何を望んでいるかが分かり、自社にどのような強みがあるかが分かれば、どういう状態であるのがあるべき姿であるのかがおのずと見えてくるのではないでしょうか。
    • 市場の変化を見ながら、製品開発のタイミングを考え、どの顧客をターゲットとするのかを考慮し、自社の強みを生かした製品をつくった時に、その製品が、市場の何%を占め、結果売上がどの位上がっている事があるべき姿であるのか?と、考えるのが、あるべき姿です。
    • 上記なしに「何年までに売上何%アップ!」と言っているのは駄目な経営者です。
  5. あるべき姿とのギャップを考える。
    • ここまで分析できていれば、あるべき姿とのギャップを考えるのは容易だと思います。逆にここまで考えないと、何が問題なのかを導く事はできません。
    • 市場の変化に対する、自社の戦略のギャップ
    • 顧客要求に対する、自社の製品性能のギャップ
    • 目標市場売上に対する、現在の売上のギャップ
    • これらを紐解き、何が課題なのかを考えるのが、「What」のプロセスです。

上記を考える上でのとても使いやすいフレームワークとして、次のような物もあります。これらはまたどこかの機会に説明させて頂きたいと思います。

  • 3C分析
  • SWOT分析
  • ポジショニングマップ

Where

あるべき姿とのギャップが明確になった次のステップとして、どこに問題があるのか、問題箇所の特定を実施します。

実施方法として、まずは基本的な切り口をざっくり分類し、その後絞り込むという事を実施します。切り口のポイントですが、もれなくダブりなく全体をカバーできる切り口を探す事が重要となります。

ダブりなくというのは、例えば下の例のような感じとなります。本例は課題を説明の為に簡素化していますが、あるタイヤメーカを例として、新しい製品開発を実施する際、現在の利益が低く、あるべき売上に対し、売上が上がらず、そこにギャップがある。という内容とした場合に、どこに問題があるのかをいくつかの切り口で分析した物です。(例ですので、完全に分析できておりません)

  1. まず課題としてあげた利益に対して、その構成要素に分解します。下の例では、売上とコストに分けています(実際はもっと細分化される)
  2. その後売上の中には、何の売上があるのかをもれなく分解する。この例では一般タイヤと環境タイヤの2種に分けています。
  3. また、それぞれのタイヤの種類がどんなものがあって、それぞれの仕向けはどこか?という感じで分類します。

ポイントは、分類する時に、漏れ、ダブりなく、すべてを洗い出す事です。

※何度も書きますが、下はただの例ですので、全然不完全な状態であり、イメージを伝えるだけのものです。

このように洗い出し、それぞれの売上を数値で見れば、あるべき姿に対し、どこに問題があるのかが一目瞭然に浮かび上がってきます。

例えば、環境タイヤの新車向けのA自動車仕向けの売上が悪い。といったように、問題の特定をします。

これがWhereの工程です。

Why

Whereの工程でどこに問題があるのかを発見したら、次はWhyの分析を実施します。

Whyの工程では、どうしてそうなっているのか原因を追究します。ここで最もやりがちな内容は、「決め打ち」になってしまう事です。発生している問題に対し、憶測で想定してしまう事も少なくないと思いますが、それが最も真因から遠ざけてしまう原因です。

問題はこれだろうと決め打ちし、検討を重ねた結果、違う原因であった。という経験もあるのではないでしょうか?

この工程では、原因を理由で分けていきます。そして、1つの理由につき、なぜを5回繰り返す。よく「なぜなぜ5回」と言われている物を実施します。

実際に実施してみると分かりますが、このなぜなぜ5回のプロセスは容易ではありません。極めて難易度が高いプロセスとなります。

そして、このなぜなぜ5回を活かす為には、必ず1つ前のプロセスで原因を特定するプロセスが必要です。原因を特定してこそ、このなぜなぜ5回が活きてきます。それを特定せずになぜなぜ分析を行ったとしても、真因は見えてきません。

上手くなぜなぜ分析が出来ない時は、1つ前のステップに戻りWhereの問題の特定をし直す事をお勧めいたします。

上のタイヤの例題では、Whereの分析が不十分(ただの説明の為の例なので)なので、ここはなぜなぜ分析本家本元の、トヨタの例を使って、参考例とさせていただきたいと思います。トヨタ生産方式の文献からの抜粋ですが、このように事象の根本原因を徹底的に洗い出す事を実施します。

●なぜ機械は止まったのか?

 →オーバーロードがかかって、ヒューズがきれたからだ

●なぜオーバーロードがかかったのか?

 →軸受部の潤滑が充分でないからだ

●なぜ十分に潤滑しないのか?

 →潤滑ポンプが十分汲み上げていないからだ

●なぜ十分に汲み上げないのか?

 →ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているからだ

●なぜ摩耗したのか?

 →濾過器がついていないので、切り粉が潤滑油に入ったからだ

How

Whyまで分析出来れいれば、かなり簡単になると思いますが、ここでは、Whyの工程で浮彫になった原因に対する、解決案を複数出し、選ぶ。という工程です。

複数の解決案は根拠をもって絞り込む事が必要であり、評価軸をもって絞っていくと、より説得力のある解決案になると思います。

エンジニアが良く活用する評価方法の1つとして、QCDが挙げられます。

  • Q(Quality): 品質
  • C(Cost):コスト
  • D(Delivery):納期

いくつか立案した案に対し、品質面、コスト面、納期面で評価をし、手段を絞っていくというやり方ですね。どんなに品質が良くても、コスト、納期が合わなければいけないですし、安いだけですぐに壊れる製品はいけません。このバランスを、その時の状況に合わせて、最適なアイデアを選定します。

✓まとめ

ロジカルシンキング(論理的思考)についてまとめてきました。私自身もかなり前、グロービス社の本研修を受講し、感銘を受けた記憶があります。そして現在でも製品戦略を立てる際や、問題を解決する際、この思考は本当に役に立っておりますし、上記ところどころに出てくるフレームワークはそれだけで、非常に活用できるものだと思います。

本記事はその内容のほんの一部の内容であり、実際に業務として実践していくには、もっと詳細な内容を学ぶ必要があると思います。その書籍も合わせて紹介させて頂きたいと思います。

また、「7つの習慣」も非常に有名な考え方ですので、合わせて紹介させて頂ければと思います。

参考:【7つの習慣】ものづくりエンジニア視点で分かりやすく解説します。

本記事はFleelance hubさんのサイトで紹介いただきました。ありがとうございました。

参考:フリーランス向けサイト「freelance hub」さんで紹介いただきました。

その他プロジェクトマネジメントに必要なスキルの紹介は下記。

参考:今更聞けない、アジャイル開発のスクラムの進め方と各プロセスの説明

参考:KPTによる振り返りの進め方、フォーマットを用いて分かりやすく解説

本家本元グロービス社のクリティカルシンキング↓

トヨタ生産方式はこの辺りが有名です

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