わかりにくい!ふるさと納税の所得税還付金と住民税控除の確認方法

住民税の連絡が毎年6月あたりにやってきますが、そこにふるさと納税を実施した方は控除額が書かれています。所得税の還付金はどこでわかるのでしょう?この記事では、主にサラリーマンとして給与所得があり、かつ副業をされていて確定申告を実施している方向けに、ふるさと納税の所得税還付金と住民税控除の確認方法を記載したいと思います。

本記事に対象になる方

本記事で対象になる方は、サラリーマンとして給与所得をもらいながら、副業などをしている関係で、確定申告をしているという方が対象になります

所得の種類など、人それぞれですので、すべての方のケースには当てはまりませんのでご注意お願いいたします。

所得税はいくら帰ってくる?

ふるさと納税は、寄付した金額から2,000円を差し引いた額が、所得税と住民税から控除されます。

例えば10万寄付した場合は、98,000円が所得税と住民税から控除されるという事になります。

よく書かれている計算式は下記

所得税からの控除(還付)=(ふるさと納税の寄付金額 - 2,000円)×「所得税の税率(0~45%)」

上記の残りが住民税からの控除です。

これはよくふるさと納税の説明で書かれている内容なのですが、実際、6月ごろ届く住民税のどこを見れば、その金額がわかるのか、所得税の控除はどこを見れば分かるのか、本当に正しく控除されているのか?

分かりにくくありませんか?

私もその一人で、税務署にも聞いて理解した部分がありますので、その内容を記載していきます。

確定申告書からみた所得税控除額

確定申告書の中で、税金に絡む部分は次の箇所となります。

㉘へ寄附金の総額-2000円が書かれており、

㉙に控除対象の金額すべてが書かれているはずです。

ここからがわかりにくくなるのですが、

㉚は所得合計ー控除額合計

㉛に上記金額に対する税額が書かれます。

この税額計算は所得に応じて次の計算式が適応されます。

つまり、ここで、先ほどのふるさと納税の所得税に対する還付金が計算されるのですが、他控除額と混ざっており、ふるさと納税分分離されていない為、わかりにくくなっています。

そしてその52番まで、確定申告書の計算に基づき計算され、還付される税金がある場合は、54番に表示されます。

つまり54番は、ふるさと納税分の還付金ではなく、すべて計算されたうえでの還付金になっているので、ふるさと納税分だけの還付金の数字は確定申告書には出てきません。

住民税の控除

住民税の控除分の確認方法は簡単です。毎年6月ごろに配布される、住民税決定通知書の下の部分に書かれている数字が控除額となります。

まとめ

ふるさと納税の所得税還付金と住民税控除の確認方法ですが、住民税は上に記載した「住民税決定通知書」で確認。所得税は、直接金額を確認する事が出来ないので、

1.確定申告書の㉘に寄付した金額‐2000円がしっかり記入されている事を確認する

2.㉚の課税される所得金額が正しいことを確認する。

3.㉛の税額計算が正しいことを確認する。

これらを確認して、正しければ、所得税に対する控除ができている。という事になります。

54番の数字ではありませんので、ご注意を。

私ははじめ全然わからなくて、詐欺にあっているのではと疑い、税務署へ問い合わせました。なぜこんなにわかりにくくするのでしょうか?はなはだ疑問です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました