エンジニアとして企業で働いている方の中には、「転職しようかな」と考えている、数多く方がいらっしゃると思います。しかしながら、中には数年現在の会社で働き慣れていて、転職する気持ちがあるけれども、不安で行動には移せなかったり、いざ活動を起こそうと思うと、どのように行動すればよいか分からなかったり、どんな会社を選べばよいか悩んでいる。という方が多くいると思います。私もそんな一人でした。
そんな悩みにお答えいたします。
私自身もこのような悩みをずっと抱えながら転職活動をしてきました。2度目は30歳代、2度目は40歳を超えてからとなります。その中で学んだ年齢に対する悩み、転職するためにしなければいけない行動を実経験に基づきお答えいたします。
転職しようか悩んだら考えなければいけない5つの内容
転職を考えている方は少なからず、現在の会社に、不安、不満を抱いていると思います。漠然とした不安、不満がなにか、まず次の5点を考えましょう。
- 業務内容に不満がある
- 人間関係に不満がある
- 会社の将来に不安がある
- 今後のキャリアに不安がある
- 今後の年収に不満がある
それぞれのお悩みの方へ、私自身の実経験、友人の実経験に基づきどういった行動をとるのが一番よいかをお答えしたいと思います。あくまで、モノづくりエンジニア業界での内容となりますので、そこはご注意お願いいたします。全く別業界へのチャレンジを検討されている方は該当しません。
1.業務に不満がある、2.人間関係に不満がある
まず1,2と思われている方、転職ではなく会社内の部署異動をはじめに考えましょう。
理由は、もし同業種の分野へ転職を考えている場合、次の会社でも全く同じ不満や不安を持つ可能性があるからです。私の後輩、友人の多くはそのような経験をし、中には出戻りで元に会社に戻った友人もいます。
まず業務内容に不満がある場合ですが、これを理由に考えている方は、非常に優秀であり、自分のやりたい事、スキルアップを目指している方が多いと思いますが、残念ながら転職先で自分の希望している業務をずっと出来る保証はなく、状況は必ず変わります。転職した後にそんなはずではなかったと思わないように、この理由だけですぐ転職を考える事は避けた方が良いと思います。
次に人間関係に不満がある場合、これはどの会社でも同じであり、ある意味「運」となります。転職を考えるより、事前調査ができる現在の会社の中で安全な部署への異動を検討された方が良いと思います。
以上の事より、これら2点が理由で転職を考えられている方は、まず部署異動を考え、それでも耐えられない。という場合は転職を考えた方が良いと思います。
3.会社の将来に不安がある。4.今後のキャリアに不安がある。 5.今後の年収に不安がある
3,4,5と思われている方はすぐに転職活動に移った方が良いです。
理由はこの3点に共通して言える事は、すべて会社側に問題がある。という点です。
会社の将来に不安がある場合、会社の将来は個人の力では変えられません。(時には天才児が会社を変える事もありますが、稀です。)基本会社は数年では変わらない。と思った方が正しく、特にモノづくり系の会社は母体が大きい事や、歴史がある会社が多い事で、中々企業文化は変わりません。それを待つ時間は我々にはないと思いますので、すぐに会社を変えた方が良いと思います。会社の変化を待つより、自分にあった会社を探す方が近道と私は思っています。
今後のキャリアに不安がある場合、判断の一つは、自分が将来なっていたい理想的な先輩は会社にいますか?いなければ、その理想には近づけないので即転職した方が良いと思います。
今後の年収に不安がある。自部門の課長職の年収を調べてください。その年収が将来の年収だと考え、満足で着なければ、即転職した方が良いと思います。
これらの私の主張に対し、もちろん反対意見もあるかと思いますが、私の経験に基づく教訓は次の通りとなります。
・会社に変化を求める事は難しい。会社に不満があるのであれば、会社に変化を求めるのでなく、自分に合う会社を自分でみつけるべき。
・その会社を見付ける為に、必要なスキルを会社で身に着ける努力を惜しまない。
転職に必要な年齢とスキルの関係教えます。
さて、それでは上の3,4,5に該当した方、おめでとうございます。今の会社の仕事はもうしなくて良いです。転職に向けて具体的な活動に移しましょう。まず初めに、誰もが気になる疑問にお答えします。「今の会社の経験をもう少し積んで次の会社で活かそう」と考えておられる方、多いと思います。私もその考えで約5年間足踏みしていました。
お答え致します。
今の会社の経験の多くは次の会社では活かせない。と割り切って1日でも早く会社を変える事に専念する事をお勧めいたします。
理由は、例え同じ業種で会社が変れば文化も考え方も、仕事の進め方も全然変わります。2度転職をした経験より、前の会社の経験が活かせるのは約30%程度かなと思います。
辞めたい会社で30%の為の経験を積むよりも、次の会社に直ぐ入って70%を出来るだけ早く磨いた方がよい。という理由で1日でも早い転職をお勧めします。
さて、それでは、具体的に転職するために必要な年齢とスキルについてお答えしたいと思います。過去よりずっと言われている、転職は30歳までと言われる30歳神話はありません。このブログのタイトルの通り、いつからでも夢は叶えられます。
私自身が30代中盤、40代前半と2回転職に成功しておりますので、年齢自体はあまり関係ありませんが、年齢に応じたスキルが必要となります。(これだけじゃ転職にどんなスキルが必要か分からんと怒られそうですが、別のページで、技術力とは何か、マネジメント力とは何か、英語力とは何か、詳しく説明していきたいと思いますのでここではさらっと。)
- 20歳代:技術力
- 30歳代:技術力+マネジメント力+(英語力)
- 40歳代:技術力+マネジメント力+ 英語力
20歳代の方、エンジニアであれば、とにかく技術力が必要です。これは会社特有の技術ではなく、どの会社でも使える基本的な技術力を磨く必要があります。本ブログの中でも、私が持っているエンジニアに必要な知識を公開していこうと思います。
30歳代の方、技術力だけでなく、マネジメント力が必要となります。マネジメント力とは何か?ですが、エンジニアとして企業に入社した後、次第に小さいチームのリーダを任せられるようになり、次第にそのチームが大きくなり、係長、課長とキャリアを伸ばしていくのが、モノづくりエンジニアの一般的なキャリアアップの道となります。
そのどのランクに今自分が居るのかという事を把握しながら業務を遂行していく事をお勧め致します。PMになればプロジェクトのチームマネジメントとしてはゴールとなります。もちろんマネジメントの範囲が広がれば広がるほど、年収も上がる事になります。30歳代は下記「4」までが多いですので、英語は必須ではありませんが、「5」に行くには英語力が必要となりますので、もちろん英語力があれば尚◎となります。PMの業務に関しての別のページで詳しく説明していきたいと思います。
1.担当としてエンジニア業務を実施
2.上記エンジニアの小グループの取りまとめ
3.上記グループを集めたグループの取りまとめ(主任クラス)
4.電気や、メカ、ソフトといった各分野の取りまとめ(係長クラス)
5.電気、メカ、ソフトすべての取りまとめ(課長クラス PM(ProjectManager)
6.各種プロジェクトの取りまとめ。部門のまとめ(次長、部長クラス)
40歳代の方、ここから転職するには「5」以上の経験が必須となります。また、一般的のモノづくり系の会社では「5」に昇格するタイミングで大抵TOEICのスコアが求められます。理由としては「5」のマネジメントをするに当たっては、国内だけのチームになる事が今や珍しく、海外の技術者であったり、顧客が海外にいたりと、海外との業務が多くなるためです。「5」まで行けは、年収1000万以上は可能です。英語の重要性に関しては別のページで細かく説明しようと思います。
→「1000万以上の年収を得たいモノづくりエンジニアに、英語が必要な絶対的理由」
→「エンジニアにおすすめする英語勉強法、オンライン英会話2社」
※ここでの注意点は、2~4の間はマネジメントだけでなく、プレイングマネージャとして活躍する事を意識して業務をしていった方が良いと思います。早い方だと、入社2年目から「2」の立ち位置となり、30代半ばで「4」の立ち位置になりますが、チームまとめる事だけをやっていると、技術が身に付きません。技術が身につかないのはエンジニアとNGです。技術が分かったうえでまとめる。自分で設計もしつつチームをまとめるプレイングマネージャである必要があります。
それは正直大変です。ただし、その大変な仕事は30代までしか体力的にも職位的にもできませんので、そこでスキルを上げその後のステップに進む事を考える事をお勧めいたします。
✓まとめ
本トピックのまとめとして、転職の際に次のように言えるようになり、自分が今1~6のどのポジションであるのかを明示できるようになると、転職においても、自分をアピールしやすくなると思いますので、**が埋めれるようになるようにスキルアップを図っていく事をお勧め致します。
(20歳)**年間エンジニアとして、**の商品開発に従事してきました。**に関するスキルを持っており、御社の**の開発には**のように活かせると思います。(30歳)また、その経験を元にチームリーダとして、**名のチームを**という立場でリードして、プロジェクトを成功に導きました。(40歳)プロジェクトにおいてはその分野の技術に特化した海外チームとの連携も実施し、海外顧客との仕様の取り決め実施。グローバルなプロジェクトの取りまとめを実施しており、これらの経験が御社で活かせるのではないかと考えております。
転職する為に実際に起こさなければいけない3つの行動
それでは実際の転職活動の手順を、解説していきたいと思います。手順は簡単ですが、中身は若干のテクニックを必要としますので、その内容をお伝えいたします。
- 行きたい企業の目星をつける。
- 転職によりキャリアアップを目指す場合に必ず考えなければいけない事は、「業種」と「職種」です。「業種」とは言い換えると業界。例えば、モノづくりの世界では、民生業界、FA業界、自動車業界といったもの。「職種」とは言い換えると業務内容。ハード、ソフト等の専門知識の内容。重要な事はこれを同時に変えない事です。例えば民生業界から自動車業界に転職すると同時に職種をメカ設計からソフト設計に変える。例えばソフトであってもアプリケーションエンジニアからFW設計に変える。といった事です。これは入ってから非常に苦労しますし、成果がなかなか出せない為、キャリアアップが難しくなります。
- 逆に「業種」と「職種」双方とも変えない。会社だけ変える。というのもお勧めしています。これはキャリアアップになっていないからです。
- どちらか一方だけを変え、もう片方のスキルをつけ、また次のステップでもう片方を変える。といったように片足は必ずつけたまま新しいステップの進むことで、最速にキャリアアップできると思います。
- これらを考え、行きたい企業と仕事を探します。
- エージェントに申し込む
- 1と同時に進める事はエージェントに申し込む事です。どの企業への募集へも、企業HPから申し込んで受かった人を私は見た事がありません。必ずエージェントと通します。
- ここで作戦が2つに分かれます。
- 現在の年収が600万以下の方:リクルートエージェント、DODA
- 現在の年収は600万以上の方:ビズリーチ
- まず、600万以下の方ですが、上記エージェントへ申し込み、そのエージェントの指示に基本従う事で進めてください。そこはエージェントがプロなので、私は何も言えません。
- 次に600万以上の方、ビズリーチを活用する事をお勧め致します。ビズリーチとはHPを見ていただければよいですが、通常のエージェントとは異なりスカウト性です。つまり各企業やエージェントが案件にあった求人を探しており、登録した履歴書を見てマッチすると思われる人にスカウトをかける方式です。
- これでどちらが良いかピンとくる方もいると思います。ビズリーチの方が圧倒的にマッチする可能性高いですよね。転職とは運の要素が大きいです。自分のスキルが活かせる企業が丁度そのタイミングで募集をかけているかどうか、それを自分から探すか、探し当ててもらうかが、ビズリーチをその他のエージェントとの違いです。年齢は関係ないとずっと言っていますが、当然年齢を重ねると、その年齢の人材を募集する企業も減ってきます。その減ってしまった企業に募集要項を1つ1つ見て、自分で探すよりも、見付けてもらった方が圧倒的に楽ですし、可能性も上がります。そこで見つけてもらうために、履歴書に書けるスキル、経験を積んでいく必要があります。
- 面接をうける
- これはいろいろなWebサイトで参考問答があるので見てください。またビズリーチのヘッドハンターから手法を聞いてもらう方が確実です。
- 内定
- 次の転職に向け、片足をつけながら新しいスキルを磨きましょう。
以上で、本トピックを終わりたいと思います。一昔前に比べ転職は非常にやりやすくなっています。海外ではキャリアアップの手段、年収アップの手段として活用されていますし、転職回数が多い方が優れているとさえ言われています(限度はあります)日本でもそういう文化になりつつありますので、辞めたいと思ったら、一度この記事を読んで頂き、次のステップへ進み夢をかなえていただければ幸いです。
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