転職に成功した方、おめでとうございます。次なる新天地での活躍に胸を膨らませていると思いますが、転職先が決まった後に、やる事が多くありますよね。初めて転職と引っ越しを実施する方は尚更、進め方が分からない方も多いと思います。
そんな方々の為、私自身の転職&引っ越しをした経験を活かし、「やることリスト」をまとめました。現在の会社の辞め方、次の居住地への賃貸物件を探し方から、引っ越し、不用品の売買、各種見積もりと、一通りまとめています。人それぞれやる事が異なるとは思いますので、必要な部分だけ読んで頂き、参考にしていただければと思います。
転職内定をもらった後にやる事
1.入社するかどうかを決める。
まず内定を受けるかどうかを考えます。このタイミングでは、上司や同僚へは相談しない方が良いと思います。もし内定受託前に、引き留められ、転職を止めたとしても、転職をしようとしていた事実は残ってしまいます。言いたい気持ちになったり、同僚に相談したくなる気持ちは、経験者として非常に分かりますが、決断は自分と家族または、同僚ではない友人、または、本当に信頼できる同僚のみへ相談しましょう。
2.入社意志が決まったら、直属の上司へ申し入れる
次に入社意志が固まったら、まず直属の上司に話しましょう。直属の上司から順に上へ上げて行った方が、「私は聞いていない」など、変なトラブルにならずに済みます。その際のポイントは、「転職する事にしましたので、退職日と最終出社日を相談させてください」といったように、辞める事を前提にして会話を始める事をお勧めいたします。
意思が固まっている場合、変な引き留めをされるのは時間がもったいないだけですので、内定受託をしている事を通知するのが得策かと思います。この面談で、退職日と最終出社日を決めましょう。
退職日は、次の会社へ入社する前日で設定。入社日と退職日に間に期間が発生しないよう、転職先の入社日と、現会社の退社日はしっかり合わせましょう。
最終出社日は退職日+有休消化を考えた時の最後の出社日となります。この最終出社日で社員証等を返却する場合が多いので、その日以降は会社へは行かない。というのが前提の日程となります。
3.その後会社によっては、その上の上司、人事と面談
会社によって異なりますが、直属の上司へ通知すると、そのままその上の上司へ通知となり、面談が行われ、そこでもう一度同じ話をする場合が多いです。「2」と同じ内容を話すのが無難と思います。
4. 各種書類が届きますので、記入+提出
人事へ退職願が通知されると、書類が送られてきます。会社によって書類は若干異なりますが、年金関連以外は会社で決められたルールに従い記入し、提出すれば完了です。
年金について少し理解が難しい為解説します。こちらも会社により制度は異なりますが、よく言われるのが「確定給付企業年金」と「企業型確定拠出年金」の2つです。
確定給付企業年金
労使の合意のもと、将来の年金給付額を設定し、それに必要な掛金を会社が拠出していくというもの。
退職時に、一時金として受け取るか、移管するといった事が可能
企業型確定拠出年金
会社が従業員のために掛金を拠出し、従業員はその資金で金融商品を選択し運用していくというもの。
原則、60歳までは受け取れない
つまり、確定給付企業年金は、退職時に受け取るか、移換するか、選択できますので、自身で選択する事になります。
一方、企業型確定拠出年金は60歳以下で転職しても、それを受け取る事ができませんので、移換する必要がありますが、注意点として、自分で移換手続きをする必要があるという事です。
退職後、6か月以内に自身で移換手続きが必要で、転職先も確定拠出年金制度がある場合は転職後、移換し、ない場合は確定給付年金へ移換、もしくは確定拠出年金個人型へ移換となります。
どちらになるかは、転職先の制度に依存しますので、確認が必要です。
それをしないと、その資産は自動的に国民年基金連合会へ移換され、手数料がとられるなどで資産が減ります。要注意です。
賃貸物件の探し方
転職が確定し、住まいの変更が発生したら、まず住居探しです。いろいろ手段はありますが、ここでは賃貸物件の探し方から契約までの手順を、体験に基づき記載いたします。
1.住みたい物件を探す
まずは物件を探すところからです。会社からの距離や地域等を考慮し探しますが、最近ではWebで「勤務先からの距離」といったように、非常に便利な検索の方法があります。検索サイトで有名どころでいうと、次のようなサイトで検索すると効率が良いかなと思います。
2.仮押さえ(申し込み)+内見
サイト内で気に入った物件があったら、出来るだけ早くその不動産へ連絡をしましょう。可能であれば、同じ物件に対し、複数の不動産が紹介している物もある為、複数の不動産屋へ連絡を入れ、対応の良い不動産屋にする方が良いと思います。
出来るだけ早く、多くの不動産屋へ連絡を取った方がよい、という理由に次のような内容があります。
・その物件に対し強い会社、弱い会社があり、ある不動産屋では申し込み出来ないが、ある不動産では申し込み可能という事がある為、実際に連絡を取らないと分からない。
・掲載されているだけで、実は申し込みが入っている物件も多数あり、聞いてみないと分からない。
・内見をしないと申し込みできず、内見の日程が指定されている物件がある。その場合、不動産屋へ連絡を入れ、すぐに内見予約をしないと、早い者順な為、なかなか申し込みできない。
よく、複数の不動産屋で相見積もりをとると良い。というように言われますが、関東圏ではそれはほとんどできません。理由は、申し込みの速い順でその物件が抑えられてしまうからです。
実際関東圏の物件を抑えようとしたら、HPに掲載されたら即座に連絡をいれ、内見不要で申し込みが出来る物件はすぐに申し込む、内見が必要な物件は内見を最短の日程で入れ、即座に申し込む。といったようなスピードが必要です。内見が必要な物件に関して言えば、他の方が内見後、申し込みをした場合、すぐに入居審査が入り、そこで決定したら、その後の内見予約はすべてキャンセルされてしまいます。
内見をしないで申し込むなんて、違和感がありますよね。私もそのように思っていましたが、実際住みたい物件、良い条件の物件は競争が激しく、もしどうしても内見したいという場合は、土日を待たずにすぐに見に行く。といった対応が必要かなと実体験上思いました。
3.審査
申し込みの後は審査が入ります。ポイントは家賃に対し年収が十分かどうか、過去ブラックリストに載った事が無いかどうかの確認がメインとなります。家賃に対し、年収が3倍程度あれば落ちる事は無いと思います。
4.契約
審査が通ったら契約です。契約の前に預り金が欲しいという不動産屋もあると思いますが、その場合は念の為、預り証をもらうようにしましょう。
もし不動産屋が「手付金」と言ってきたら、注意が必要です。
買い手が「他に良い物件があった」という理由でキャンセルするときは「手付金を手放す必要がある」と、民法第557条で決められていて、キャンセルしたら手付金は返ってきません。
つまり、預り金、または申込金という名目で、預り証を発行してもらい、特別な理由でキャンセルが発生した場合は返却できるようにしてく方が無難です。預り金とは、手付金と異なり、契約前にキャンセルした場合、不動産屋は、預り金や申込金は返却を拒否してはならないと法律で決められています。
また、支払いは必ず、現金ではなく、証拠が残るように、振り込みにしましょう。
宅建業法に関する禁止事項
宅地建物取引業者の相手方等が契約の申込みの撤回を行うに際し、既に受領した預り金を返還することを拒むこと。
契約自体は簡単です。不動産屋より必要な書類を準備するよう言われますので、それを渡し、押印して完了となります。一般的には次の書類は準備が必要となります。
・住民票
・印鑑
・収入証明
・引き落とし口座が分かるもの
5.入居準備
契約の際に入居日を決め、鍵を受け取り入居となります。その前に、電気、ガス、水道、インターネットを通す事になりますが、マンションで指定が無い限り、自由化という事もあり、電気、ガス、インターネットは好きな所に申し込みます。水道は地域で申し込み先が決まっている為、不動産屋へ確認しましょう。
電気屋ガスはいろいろなサイトで比較されていますが、比較サイトが出回っていると思いますので、そのようなサイトで、その地域に合った会社を選ぶのが良いかと思います。
インターネットはいろいろありますが、有名どころを紹介しておきたいと思います。
引越し業者の探し方と相場
次は引っ越し業者選びです。引っ越し業者選びは、特別な理由がない限り複数社で見積もりを取得しましょう。一括で見積もりがとれるサイトもありますので、そういったサイトから一括で見積もりを取得するか、もしくは有名どころ、不動産屋のお勧め。といった所で、少なくとも3社は取得した方が良いと思います。
不動産屋お勧めだからといって、1社に絞るのは危険です。私自身も不動産屋お勧めの引っ越し業者へ見積もり依頼しましたが、他の業者の方が10万も安く、結局他の業者へ依頼しました。
実績として、一軒家まるごと引っ越し(4トントラック仕様、荷造りサービス付き)で、3社見積もった実績としては、
A社:22万
B社:25万
C社:32万
といった感じでした、全然値段が違いましたので、繰り返しになりますが、複数社の見積もりを取得し業者を決めた方が良いです。荷造りサービスを無くせば、1家族まるまるの他県への引っ越しで10万台は目指せると思います。
有名どころとしては、下記ですが、私の見積もりではアートが一番安かったです。
引越し手順と日程の決め方
引っ越し日程は移動距離により変わります。1つの基準は、移動距離です。下記は1つの目安です。実際は運ぶ量や業者により異なりますので、確認が必要です。また、引っ越しをする曜日、日にちにより金額が上下しますので、日程に余裕がある場合は、安い日を指定して運んでもらうのが良いかなと思います。
・200km以内:1日(搬出から搬入まで1日で完了)
・200~500Km:2日(搬出、翌日搬入)
・500km以上:3日(搬出、移動、2日後に搬入)
引越しチェックリスト
引っ越しをする時にしなければいけない事をリストにまとめました。参考にしていただければと思います。
時期 | する事 | 内容 | 必要な物 |
引越し 1か月前 | 転校届 | 転校連絡をし、在学証明書、教科書給付証明書を受け取る | ・担任の先生へ連絡 |
引越し 3~2週間前 | 電話の移転届 | 電話業者へ連絡。旧居の停止日と新居の開始日を申し込む | ・NTTの場合は局番無の「116」へ連絡 |
引越し 2週間~2日 | ネット回線 | 利用している会社へ連絡 ただし、撤去工事が必要な場合、工事予定日の調整の為、1か月前には連絡した方が良い。 | ・電話もしくはインターネット |
↑ | 電気 ガス 水道 の停止 同時に新居での開設手続き | ご利用に電気、ガス、は利用している会社へ、 水道は水道局へ連絡 | ・電話もしくはインターネット |
引越しの 6~5日前 | 住居転出届 | 旧住所の市・区役所・町村役場へ届ける | ・本人確認書類 ・印鑑 |
引越しの 4日前 | 郵便物の転送 | 郵便局へ転居届を提出、またはインターネットで手続き | ・転居届(郵便局所定) ・本人確認書類 |
引越し 3日前 | 新聞の停止 | 新聞を定期購買している方は、連絡、その他定期購買している物がある場合も同様 | ・電話連絡 |
↑ | NHKの停止 | フリーダイヤル0120-151515 | ・電話もしくはインターネット |
引越し当日 | 電気 ガス 水道 の開設確認 | ガスは立ち合いが必要、電気、水道は事前連絡しておけば、その日から使える | ・電話もしくはインターネット |
引越し後 | 住民転入届 | 転居後14日以内に届ける | ・転出証明書 ・本人確認書類 ・印鑑 |
↑ | マンナンバーカードの住所変更 | 同上 | ・マイナンバーカード ・本人確認書類 |
↑ | 印鑑登録 | 転居後出来るだけ早く | ・登録印 ・所定届用紙 ・本人確認書類 |
↑ | 転入届(学校) | 新住所の市・区役所・町村役場で、転入学通知書を受け取り、在学証明書、教科書給付証明書とともに転入する学校へ提出 | ・在学証明書 ・教科書給付証明書 ・転入学通知書 |
不用品の売買方法
次は引っ越しに伴う不用品に関する内容です。現在(2022時点)では、引っ越し業者による不要品買取は基本実施されておりません。不用品廃却のサービスも基本実施されておりません。リユース可能な物は引き取り可能ですが、家電は基本引き取りにお金がかかります。
よって少しでもお金に換えたい場合は、それぞれ売却していきましょう。下記参考までにリンクしますが、実際は、Yahooオークションやメルカリ等で個人売買が最もお金になります。
車の売買の仕方
車の売買は、引っ越し業者選定と同様、複数社の見積もりはした方が良いと思います。こちらも、一括査定のサイトがありますので、その中で、少なくとも3社以上から見積もりを取得しましょう。10~20万位の値差が見えてくると思います。有名どころでいうと、次の会社は見積もりに含めた方が良いかなとは思います。
・アップル
・ガリバー
家電の売買の仕方
家電は、売値は非常に安いですが、ハードオフかなと思います。ただ、値段の安さに悲しくなりますが。その他下記のような所もあります。
CDや本の売買の仕方
本やCDもブックオフですね。ただこちらもハードオフ同様値段の安さに涙がでます。
現在の持ち家の活用方法
引っ越しに伴い、持ち家を賃貸にしよう。と思われている方は下記の記事等参考にしていただければと思います。
参考:サラリーマン大家、一戸建てを貸し出す時の手順と注意点(税金、修繕費)
まとめ
転職から、引っ越しまで一通り手順を解説しましたが、ご家庭によって様々ですので、あくまで参考に、という扱いで見ていただければ幸いです。本記事では、実体験に基づき必要事項をまとめておりますので、流れを確認する上では参考になるのではと思います。
それでは新天地での活躍を、応援しています。
コメント