これから企業へ就職を目指している学生の皆様、もしくはすでにエンジニアとして企業で勤めている皆様、学生の方は就職活動の時、就職されている方は働きながらも、将来年収はどの位までもらえるようになれるのか、不安に思われている方も多いと思います。私もその1人でした。
そういった悩みにお応えします。今回は、最も皆様が関心を持っている、エンジニアの年収事情について、民生業界、FA業界、自動車業界の3業界を経験した体験に基づき具体的に回答します。本記事では次の目次に沿って解説していきたいと思います。
モノづくりエンジニアは年収1000万円達成できるのか?
- 結論から言うと、モノづくりエンジニアは1000万の年収は可能です。おおよそ40歳代で、1000万~1200万の年収は達成できると考えて問題ないと思います。
- これは経験に基づくものですので、間違いありません。
- Webにもあまり書いていない内容ですので、信用できない方もいるかと思いますが、この後のトピックで、どんな会社、どんな仕事であれば、1000万が達成できるの?という質問にお応えしていきたいと思います。
- もう一度繰り返しになりますが、モノづくりエンジニアは年収1000万の収入を得る事は可能です。私も社会人として、年収1000万をめざして試行錯誤してきました。目標が低いと思われるかもしれませんが、地方の大学出身の私は成り行きで就職し、リーマンショックも経験しなかなか給料が上がらないまま30歳近くになり、お金がすべてではありませんが、1000万円というのは一つの目標でした。その後2回の転職を得て分かってきた業界と年収事情についてこの後説明していきたいと思います。
どんな会社、職種なら1000万を超えられるか?
モノづくり系の会社はたくさんありますが、基本的には良く知られる、「就職偏差値60」前後の会社において、係長最上位ランク、もしくは課長クラス以上の職位に就く必要があります。
就職偏差値60の会社なんて無理!という方、大学卒業後に直ぐにその会社に入る必要はありません。転職により、そのポジションにジャンプする事を狙いましょう。私もその方法で勝ち取りました。
その為のノウハウも別のページでお答え致します。
→「モノづくりエンジニアが転職で1000万の年収を得る為の方法教えます。」
ここでは、私の知る、確実に1000万を超えられる職種、及び会社を紹介致します。職位と年収の関係はざっとこんな感じです。※
・PMクラス(課長クラス):1000~1200万
・次長クラス:1300万以上
・部長クラス:1500万
- 職種:PM以上(プロジェクトマネージャ)、もしくは研究職による同職位。
- 会社:
- 国内自動車メーカ
- 例:トヨタ、ホンダ、日産等
- 国内自動車部品メーカ(1次下請けまで)
- 例:デンソー、アイシン、等
- 外資系自動車部品メーカ(1次下請けまで)
- 例:BOSCH、Continental、Valeo、Magna、Vestion、ZF等
- 電機業界
- 例:ソニー、パナソニック、日立等
- 国内自動車メーカ
やっぱり自動車関係は強いですね。
なーんだ、課長クラスまで上がる必要があるのか、やっぱり難しいね。と思われている方、ご安心ください。企業にもよりますが、課長には部下あり課長と、部下なし課長があり、部下なし課長クラスまでであれば、多くの方がその職位につくことは可能です。
特に自動車業界では、転職においてもPMクラス募集。というのが山のように求人があります。ここでいうPMクラスとは、ProjectManagerの略であり、その多くが課長クラスである場合が多く、想定年収は上記の通り1000万~1200万となります。
私の私見では、年収アップを狙うなら自動車部品メーカが狙い目だと思います。その理由は下記の点です。
・自動車メーカや、その他電機メーカに比べ就職がしやすい。
・自動車部品メーカ間での転職も盛んであり、転職先に不自由しない。
・最近は自動車メーカよりも力をつけている所が増えてきている。(特に海外)
自動車メーカは基本組み立て屋であるため、技術を磨きたい人は自動車部品メーカをお勧め致します。一方、さまざなな取引先のとりまとめがしたい人は自動車メーカがおすすめです。
プロジェクトマネージャに必要な知識は下記の記事にも記載しておりますので、ご参照頂ければと思います。
参考:【7つの習慣】ものづくりエンジニア視点で分かりやすく解説します。
参考:【本当に役立つ】ロジカルシンキング(論理的思考)、問題解決の手法
参考:ものづくりエンジニアの特許出願の流れ。特許を出願してお小遣いを稼ごう。
参考:今更聞けない、アジャイル開発のスクラムの進め方と各プロセスの説明
平均年収まとめサイトの真実。
- Webで公開されている平均年収は、少なくとも高専、大卒、院卒の方にとっては当てになりません。これに気付くのに、私は15年もかかってしまい、転職の時もこの平均年収ばかりを見ていました。
- 例えばWebで公開されている、日本を代表する企業、トヨタとソニーの平均年収を見ると次のようになっていますが、同じPMクラスの給料を比較すると、私の知る限り、ほとんど変わらないか、むしろトヨタの方が平均して高いと思います。
- トヨタ:平均年収は865万 (2020年 平均年齢39.6歳)
- ソニー:平均年収 1057.1万(2020年 平均年齢42.4歳)
- この平均年収の数字は全従業員の平均である為、エンジニア視点においては意味をなさない数字となります。つまり、下記トヨタの平均は全トヨタ社員の平均に対し、ソニーの場合は、本社圏だけの平均値となります。(ソニーの場合は関係会社をすべて子会社化している為、もともと本社圏ではない子会社の平均年収はここにカウントされない)
- もう少し掘り下げると、ソニーの場合、1つの子会社として、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズという会社がソニー製品の製造を請け負う子会社として存在しており、両者の平均年収の際は歴然ですが、それはWebでは見えない情報となります。ソニーの平均年収には子会社は含みません。つまり本社圏の社員のみの平均となりますので、高く見える事になります。
以上より、企業の年収を正しく確認したい時は、平均年収サイトではなく、転職サイトの「Openwork」のリアルな口コミか、課長クラス以上の平均年収を各Webサイトで確認する必要があります。
✓まとめ
まとめとなりますが、本記事のタイトルである「モノづくりエンジニアが年収1000万を達成する方法」の回答としては、PMクラス以上、本記事にかいた会社に入れば必ず1000万以上の年収が手に入ります。そのクラスになる為にはどうすればよいか?というのを、別の記事で書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
→「モノづくりエンジニアが転職で1000万の年収を得る為の方法教えます。」
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