ETFと投資信託との違い、米国ETFのメリットデメリットと、実運用実績を紹介したいと思います。
投資をはじめた初心者の方が、初めNISAや積立NISAに興味を持ち、投資信託、米国株のインデックス投資と理解し進んできた時に、次に必ず「ETF」という言葉に出会うと思います。
ETFとは何?
そいういった疑問にお答えし、サラリーマン投資家から見たETFのメリットデメリットと実際の運用実績を説明したいと思います。
ETFと投資信託の比較
ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略です。
投資信託を「上場させたもの」の事をETFと言います。よって商品は非常に似ており、株の詰め合わせパックと考えていただいて問題ないと思います。
ただし、この2点には次のような違いがあります。
投資信託 | ETF | |
上場 | 上場していない | 上場している |
購入先 | 証券会社、銀行、郵便局等 | 証券会社 |
価格の決まり方 | 1日1回計算される | リアルタイムで変更する (普通の株のような物) |
購入方法 | 口数を指定 金額を指定 | 指値で購入 成行で購入 (普通の株を購入する時と同じ) |
自動積立 | 可能 | 証券会社によっては自動買い付けがあるが、 基本は自身で注文をする。 |
購入方法詳細と注意点
- 投資信託の注文方法
- 口数を指定
- 投資信託の場合、1口の金額が決定するのは翌日。口数指定とは、金額は分からない中で、購入の数だけ決めるという買い方です。例えば1口100円だとして、10口購入したら1000円という具体です
- 金額を指定
- 金額指定をは、金額を指定する買い方です。1000円分買いたい。と注文した場合、1口100円だったら10口買えるというやり方。
- 自動積立
- 自動積立は可能であり、分配金の再投資が自動で可能。ここが投資信託のメリットです。要するに自動的に積み立てをしてくれ、利益が出たらそれを自動的に再投資に回してくれる為、複利の力を最大限に活用可能。ドルコスト平均法も活用できます。分配金は再投資ではなく、受け取る事も可能ですが、投資信託のメリットを最大限活かすには、再投資にした方がお勧めです。
- 口数を指定
- ETFの購入方法
- 指値で購入
- 値段を自分で指定して購入する買い方。
- 成行で購入
- 自分で値段を決めず、注文を入れた後、適当なタイミングで購入される買い方
- 自動積立
- 基本的には自身で積み立てる必要がある。また、分配金の再投資は自身で実施する必要がある為、複利の力を使おうと思う場合は、自身で意識して、再投資する必要がある。
- 指値で購入
■ETFの注意点 その1
ここで注意点ですが、分配金の再投資をしようとした場合、ETFは1口の金額以上のお金がないと再投資できません。1口は高い物だと数万になります。 サラリーマン投資家の場合、1つのETFに何百万も投資されている方は少ないと思いますので、仮に50万の投資をしていて、配当金が4%だった場合、2万の配当金が得られますが、1口3万の場合は再投資できない。という事になります。
つまり、高額投資をしようとされている方は良いですが、少額投資をされている方は、複利の力がはじめのうちは利用できない可能性がある。という所に注意が必要です。
■ETFの注意点 その2
投資信託の場合は、自動積立を実施する事で、ドルコスト平均法が活用可能です。自動積立で定額に金額を積み立てる事で、自動的に、1口辺りの購入金額が高い時は少しだけ購入し、安い時に多く購入する。という事が自動で可能となり、それがメリットとなります。
ドルコストとは下記。詳しくはこの記事もご参考ください。
ー>ものづくりエンジニアが1億円貯めて「FIRE」する為の方法
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です
それに対し、ETFの購入方法は、指値か成行になる為、ドルコスト平均法をする為には、完全にマニュアル操作で同一金額で口数を調整するという事が必要ですが、口数が少ないとそういう操作が出来ない為、ドルコスト平均法を使う事が難しい。という事になります。
例えば、月に10万積み立てをすると計画をし、投資日を毎月1日に自分で決めたとしましょう。1口1万で初めの月に購入したとして、翌月仮に、1万1000円に値上がったとしましょう。すると、10万で購入できる口数は9口になりますが、合計金額は、9万9000円となり、10万の投資が出来ない。という事になります。投資額が大きければ薄まってきますが、ETFは数万単位が購入額となっている場合が多い為、少額投資の場合は、複利の力と、ドルコスト平均法を活用する事が難しい。
というところに注意が必要です。
ただ、ETFの利点は高配当の商品がある。というところにメリットを感じている部分もありますので、配当金を目標に考えられている場合は、問題ないと思います。
サラリーマンが考えるETFのメリットデメリット
上のトピックのまとめとなりますが、ETFのメリットとデメリットは次の通りです。
- メリット
- 高配当な銘柄が多く、配当金収入が得られる。
- デメリット
- 少額投資を検討されている方は複利の力が活用できない
- 少額投資の内はドルコスト平均法の活用が難しい
ですので、私としては、ETFを活用される方は、高額投資を目的としていて、その配当金を目当てに投資をするスタイルの方は良いと思いますが、投資信託のように、コツコツと少額を毎月数十年というという投資スタイルの場合はあまり向いていないのかなと思います。私もその1人です。
おすすめETF
上記トピックまでで、ETFの投資信託との違い、メリットデメリットを説明してきましたが、ここではお勧めETFに関して説明していきたいと思います。お勧めといっても投資スタイルは千差万別ですので、有名な銘柄をピックアップしてご紹介いたします。
詳しい説明は別の記事で実施させて頂こうと思いますので、本記事では概要のみ記載したいと思います。
下記の中で、S&P500連動、もしくはその中を牽引しているG(Google)A(Apple) F(Facebook)A(Amazon)M(Microsoft)に集中投資したい場合は、VOOやQQQが有名。ただ、利回りはあまり高くありません。こちらは高配当ではなく、成長に期待する方針で考えている場合にお勧めです。
一方、VYM、SPYDは、ハイテク銘柄をあまり含まない為、成長率は少ないですが、下記の表のように利回りが大きいです。つまり持っているだけでお金が入ってきます。SPYDは1000万投資していたら、毎年約70万入ってくる事になります。これはすごい事です。
説明 | 利回り | |
VOO | S&P500に連動 | 1.66% |
QQQ | NASDAQに上場する上位100銘柄 GAFAMの割合は47.6% S&P500を牽引しているのはGAFAMである為、ここに集中的に投資したい方はお勧め | 0.68% |
VYM | 高配当ETF | 4.38% |
SPYD | 高配当ETF | 6.84% |
VIG | 10年以上増配を継続した企業のみを集めた物 | 1.66% |
米国ETF実運用実績
それでは、最後に私自身、VIG,VYM,SPYD,QQQに投資をしておりますので、その実績をご紹介いたします。金額を伏せておりますが損益率としては、結構良い成績となり、いづれも30%約1年で伸びています。米国株の伸びしろの大きさを感じている所です。
もしご興味があれば、投資信託、ETF、始めてみても面白いかもしれません。
もしこれらの投資にご興味があれば、次のページでも紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
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